【伊香保】こっそり教えたい石段街の穴場スポットで黄金の湯を満喫
こんにちは。やむ(@yam_kimama_)です。
今回は伊香保温泉にある2つの源泉「黄金の湯」と「白銀の湯」が堪能できる、伊香保石段街の穴場スポットをご紹介します。
ラッキーなことに現地でたまたま発見した超穴場スポットです!
わたしは旅行をする前に必ず事前リサーチをする派なのですが、ネットにはなかった(確認できなかった)スポットを現地でたまたま見つけてしまいました。
伊香保温泉には白銀の湯と黄金の湯の2種類のお湯があることで有名ですが、これからお話しするスポットは黄金の湯をこれでもか!と楽しめるスポットになっています。
あまり知られていない穴場スポットでは、人目を気にせずにのんびりと温泉に浸かることができます。
伊香保温泉で日々の疲れをほぐしてリフレッシュしてみませんか。
- 「黄金の湯」と「白銀の湯」両方のちがいを徹底解説
- 黄金の湯と白銀の湯の両方を楽しむスポット
- 【定番】伊香保石段の足湯「岸権辰の湯」
- 【穴場】伊香保石段の足湯「金太夫」
- 【穴場】黄金の湯源泉かけ流しを貸切 「丸本館」
- まとめ:感想などもろもろ
「黄金の湯」と「白銀の湯」両方のちがいを徹底解説
伊香保温泉には黄金の湯と白銀の湯とよばれる2種類の源泉があります。
ちなみに読み方は「こがねのゆ」「しろがねのゆ」です。
2つの源泉は見ための色も適応症(効能)も違うので、せっかく伊香保温泉に来たなら2種類の温泉を楽しみましょう。
それでは伊香保温泉にある黄金の湯と白金の湯の2つの源泉について詳しくご紹介します。
伊香保温泉の黄金の湯
伊香保温泉の源泉である黄金の湯の正体は、主に硫酸塩泉です。
黄金の湯の文字通り、黄金色をしたお湯であることが特徴なので、見た目から白銀の湯との違いがわかります。
この錆びた鉄のような見ためからどんな香りがするのか、想像できる方もいるのではないでしょうか。
伊香保石段の途中の脇道からさらに伊香保の奥地へ進むと、黄金の湯の源泉へたどり着きます。
そこでは硫黄の香りが充満していて、ザ・温泉!といった空間でした。
黄金の湯の特徴には硫黄の香りがすることもあげられます。
ほんのり香る硫黄のにおいがクセになるんですよね~
さきほど黄金の湯の正体は「主に」硫酸塩泉とお伝えしましたが、ここには理由があります。
伊香保温泉の黄金の湯とよばれている温泉の泉質は、ほとんどが複数の泉質が混ざった総合湯(混合泉)なのです。
伊香保石段街にある黄金の湯を使用した足湯や、ホテル旅館の温泉にある成分表にも記載があります。
ほとんどの場合「カルシウム・ナトリウム - 硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物温泉」と表記されているはずです。
急にカルシウムなんちゃらって言われても...
カルシウム・マグネシウム部分は成分だからとりあえず置いておいてOK!それ以降の硫酸塩からチェックしよう。
泉質名がいくつも並んでいるときは、一番手前にある泉質名がメインの泉質となり一番濃いことを表します。
あらためて黄金の湯の泉質名を見ると、硫酸塩泉が一番メインの泉質だということが分かりますね。
硫酸塩泉に続いて炭酸水素塩・塩化物泉と続いているので、黄金の湯には3種類の泉質が混ざり合っていることを表しています。
冒頭にて「伊香保温泉の源泉である黄金の湯の正体は、主に硫酸塩泉」とお伝えしたのは、こういった理由があったからです。
硫酸塩泉の特徴は、
・鎮静効果が高いので切り傷などの外傷に効果的
・血圧を下げて動脈効果の予防に効果的
・なめると苦みを感じる
などがあげられます。
伊香保温泉の観光スポット巡りで少しケガをしてしまった方には効果テキメンです。
硫酸塩泉は透明なことがほとんどですが、黄金色をしているのは硫酸塩泉の次に表記された、炭酸水素塩泉の特徴が表れています。
炭酸水素塩泉はとろとろとした感触と、肌をなめらかにする美肌効果が期待できるお湯です。
傷を癒しながら美肌にもなれるお湯は、女性にうれしい温泉ですね。
伊香保温泉の白金の湯
伊香保温泉にある白金の湯の正体は、単純温泉です。
単純温泉は日本にある10種類の泉質の中でも一番多い泉質といわれています。
単純温泉の特徴は、
・肌への刺激がほとんどないので、子どもからお年寄りまで入浴できるやさしい泉質
・アルカリ性が高いほど(pH7.5以上)美肌効果が期待できる
・神経痛・筋肉痛に効果的
などがあげられます。
さらに伊香保温泉の白銀の湯には、美肌効果が期待できる成分である「メタケイ酸」が含まれているので、湯上りの肌はしっとり&もっちりとした肌触りに。
単純温泉である白銀の湯は湯あたりしにくいので、長湯にもおすすめな温泉です。
黄金の湯と白銀の湯の両方を楽しむスポット
せっかく伊香保温泉にきたなら黄金の湯と白銀の湯の両方を堪能したいですよね。
1泊2日で伊香保温泉の2種類の源泉を堪能するための、おすすめプランはこちらです。
黄金の湯→日帰り温泉施設と足湯
白銀の湯→旅館やホテル
黄金の湯は伊香保温泉街のいたるところで見かけるので、散策の途中や帰る前に足湯や日帰り温泉施設を利用して楽しみます。
一方白銀の湯は伊香保温泉にある旅館やホテルでよく使われる温泉なので、宿泊先でゆったりと楽しもう!というプランです。
これからご紹介する定番&穴場スポットのなかには、公式の伊香保温泉観光協会に掲載されていなかった、マル秘情報が盛りだくさん!
ちなみに私が宿泊した宿「美松館」では、最上階にある展望露天風呂にて白銀の湯を貸切して堪能しました。
伊香保温泉に来たなら行っておきたい定番スポットから、わたしが実際に伊香保温泉旅行にて発見した穴場スポットをまとめてご紹介します。
【定番】伊香保石段の足湯「岸権辰の湯」
「岸権辰の湯」は伊香保石段街の中腹にある、定番の足湯スポットです。
石段や観光スポット巡りの疲れを足湯で癒すのも伊香保温泉旅行の醍醐味ですね。
観光スポットでもある伊香保の石段を登ぼっていくと、右手に見えてきます。
岸権辰の湯は後ろにある岸権旅館の足湯なのですが、旅館に宿泊しない方でも利用できるうれしい足湯スポットです。
伊香保温泉街には足湯エリアが何か所かあるので、足湯を利用する予定の方はタオルを持参することを忘れないようご注意ください。
伊香保温泉に来たのは4月の初め頃なので春の陽気を感じると思いきや、すごく寒かったのを覚えています。
理由は伊香保温泉がある場所の標高が高いからです。
そのため風もよく吹いていてさらに寒さが増したように感じました。
春先でも厚着していくことをおすすめします。
足湯の温度は冬や春先では時間が経つにつれぬるく感じてしまうかもしれません。
初めはポカポカとじんわり温められるので、長く浸かりすぎてぬるく感じてしまう前にあがるのがおすすめです。
石段の途中にあり人目に付きやすいこともあるので、冬には人であふれていることがほとんど。
しかし「旅館利用者だけの足湯なのかも」と遠慮される観光客もいるので、日中でも一時的にがら空きになるときがあります。
この瞬間が狙い目ですよ。
【穴場】伊香保石段の足湯「金太夫」
伊香保石段から少し外れた場所にある足湯「金太夫」は、あまり知られていない穴場の足湯スポットです。
特に早朝は人がほとんど来ないので狙い目の時間。
わたしは旅館のチェックイン後に向かい、9時30分に到着したところガラ空きでした。
また午後にもちらっと様子を見にいったのですが、石段は人であふれているにも関わらず金太夫には人がいなかったので、穴場の場所だと確信しましたね。
金太夫の特徴は、
・源泉かけ流し(加水なし・加温あり・循環ろ過なし)
・入浴剤・消毒なし
源泉が41度ほどですが、金太夫では42度に加温していると表示がありました。
金太夫の足湯も先ほどご紹介した岸権辰の湯と同じで、旅館に併設されている足湯です。
もちろん宿泊者以外でも利用できるので、安心して足湯を楽しんでください。
横に細長い足湯で6人ほど並ぶと限界かなといったスペースです。
石段の喧騒から離れた場所にひっそりとある足湯なので、周りを気にすることなくのんびり浸かることができました。
個人的には南向きで日当たりも最高だったのがうれしいポイントです。
風さえ強くなければ日向ぼっこしながら足湯できるので、最高の穴場スポットだなと思いながら、足湯の気持ちよさに酔いしれました。
金太夫の足湯のわきにはタオルもあったので、タオルを忘れた方にはうれしいサービスです。
「岸権辰の湯は人が多くて入りづらかった...」という方でも、金太夫であればリラックスして浸かることができるので、石段から路地裏に方向転換してください。
【穴場】黄金の湯源泉かけ流しを貸切 「丸本館」
源泉かけ流しの黄金の湯を貸切にて堪能できる「丸本館」は、石段の中腹にあります。
初めにご紹介した、岸権辰の湯がある場所から少し階段を下りたあたりに建てられた旅館です。
丸本館は日帰り入浴も受け付けているので、気軽に利用できる数少ない温泉旅館。
実はこちらの丸本館はたまたま発見したスポットでした。
石段ぶらりをしていたときに、入り口にある『源泉かけ流し入浴できます』という立て看板に目をひかれたことがきっかけです。
驚きなのは源泉かけ流し風呂が貸切で1人500円という破格のお値段。
ワンコインで贅沢が買えるなんて...!
少し入りにくい雰囲気を感じるかもしれませんが、旅館の方は親切だったので安心して利用してください。
成分表チェック
■源泉名:総合湯(混合泉)
■泉質:カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉(低張性中性温泉)
■温度:41.2度
■pH値:6.4
源泉と泉質に関しては初めにご紹介した、伊香保温泉の黄金の湯の説明でお話したので省略します。
泉質名で気になる部分は最後にある「低張性中性温泉」ではないでしょうか。
この部分を分解してみると、低張性・中性・温泉の3つに分けられます。
低張性:浸透圧のことを表していて、低張性は水分が吸収されやすくふやけやすいことを表します。
中性:そのまま中性を意味しています。
温泉:34度~42度の温度であることを指す言葉です。
もし42度以上であれば、温泉ではなく高温泉という名前に変化します。
そして黄金の湯の源泉かけ流し・加水なし・加温なし(季節によっては加温あり)と表示されていました。
黄金の湯を貸切
扉を開けるとレトロ感の漂う温泉から、ふわっとと硫黄の香りがしてきました。
どばどばとお湯が流れ、ほんのり湯の花も浮かんでいます。
浴槽は2~3人ほどでであればゆったり入れるくらいの広さで、シャワーが2か所・シャンプーリンスなども備え付けてあります。
ドライヤーが無いので頭まで洗うことはできなさそうですが、ふらっと立ち寄って楽しむ分には特に不便に感じない、十分に満足できる温泉施設です。
温泉の温度は41度なので、熱すぎずちょうどいい温度でした。
熱すぎない温度の温泉は、肩までしっかりと浸かって全身浴ができるところがうれしいですね。
体の芯まで冷え切った体がほぐされるように温められる感覚がしてきます。
白銀の湯よりも肌をまとうような柔らかいお湯で疲労回復の効果もあるので、伊香保の散策で疲れた体を癒すには十分な癒し効果です。
実際わたしは1泊目から歩き疲れで筋肉痛になってしまったのですが、あがる頃にはだいぶ和らぎ翌日まで持ち越さずに済みました。
黄金の湯のかけ流し...恐るべし効果...!
貸切利用は40分と少し短めに感じますが、着替えの時間も含め十分に満喫できる時間でした。
また伊香保温泉に来たときにぜひ利用したい、素敵な穴場スポットです。
まとめ:感想などもろもろ
伊香保温泉の黄金の湯を満喫する穴場スポットとして、岸権辰の湯と金太夫の2つの足湯、丸本館の源泉かけ流し&貸切風呂についてお話ししました。
黄金の湯と白銀の湯の違いもおさらいしましょう。
・黄金の湯:正体は硫酸塩泉をはじめとした混合泉。ほんのりと硫黄の香りがして外傷に効果があるお湯
・白銀の湯:正体は単純温泉。美肌効果が期待できるメタケイ酸を含むお湯
旅行に行く際は事前の下調べを念入りにするタイプの私ですが、今回のようにたまたま発見したスポットに立ち寄ってアタリを発見できる楽しさも旅行の醍醐味だなと感じます。
ご紹介したスポットはひっそりと佇んだ穴場スポットなので、人目を気にせずくつろぎながら黄金の湯を堪能できます。
今回は黄金の湯と白銀の湯を楽しめる温泉スポットをご紹介しましたが、石段周辺には温泉以外にも観光スポットが盛りだくさんです。
1泊2日で巡ることができるので、こちらもあわせてご覧ください。